ピンク色のハナミズキが添えられた丘カロートの寿陵墓。鏡石町地域墓地
福島県一円にてお仕事をさせていただいております、お墓のTRY(トライ)です。鏡石町地域墓地にて、ピンク色のハナミズキが添えられた、丘カロートの寿陵墓を建立させていただきました!
鏡石町地域墓地 建立
寿陵墓をご検討のお客様からご相談をいただきました。少し前にお越しいただいて色々お話を伺っていたのですが、半年ほど経って「そろそろ作ろうかな」と本格的に建立のお打ち合わせをさせていただくことになりました。
こちらがお墓を建てる場所です。コンパクトな敷地で、コンクリートブロックで区切られています。ご親類様のお墓のお隣でした。郡山の展示場から車で20分ほどのところでした。
ご提案図面です。展示場に、形もご予算もご希望に近いものがあり、気に入っていただけたので、それを現地のお写真に合成したものです。また、こちらとあわせて、ご希望をうかがって作成した図面も見て頂きました。
立ったままでもお参りができる丘カロートタイプのお墓です。こちらも「斬新でいいね!」と気に入ってくださいました。そのお墓に、ご希望の「慈」の文字とハナミズキの花の彫刻を配置して数パターンご提案しました。
こちらは最終的に採用いただいたパターンです。ハナミズキの花は、散ってしまう桜とは違って、上を向いているからお好きなんだそうです^^ 明るいピンク色で彩色したいというご希望もいただきました。また、納骨室の壁石にとてもお好きな歌の一節を彫ることになり、こちらで建立させていただくことになりました。
工事開始です。まずは既存のコンクリートブロックの強度を上げるため、内側の地固めをして鉄筋コンクリートを打ちます。
コンクリートを流し込んで、基礎が完成です。奥の四角い穴は、納骨室の下にあたる部分です。
基礎がしっかり固まったら、石の据え付け開始です。こちらは、お墓の奥の納骨堂部分右後ろです。耐震ボンドをたっぷり使ってしっかりと接着します。
向かって右側、納骨室の蓋石部分を支える部分です。こちらもたっぷりボンドを使います。こうした工事中のようすは写真を撮っておいて、完成後ファイルしてお客様にお渡ししています。
納骨室を右側から見たところです。側面の穴は換気口です。できるだけ内部が結露しないように空気を循環して換気するためのものです。
設置完了です。このあと、ハナミズキの色をピンク色のグラデーションで入れたら完成です。
現地で色入れをして、完成しました!
中央に「慈」の文字、その右上にハナミズキの花を添えました。左側のグレーの石には縦書きでご家名が彫刻されています。「慈」の文字は、亡くなったお母様を思って選ばれたそうです。「ふるさとのはなしをしよう」という歌の一節にも感じられるように、故郷やご家族への思いのこもった、とても素敵なお墓になりました。
ハナミズキは、花びらと枝、葉の部分と3色の彩色です。近年はこのような彩色の彫刻も増えてきました。今回は、グラデーションのバランスを見るために現地でお客様と相談しながら色入れを行っています。鮮やかなピンク色で、ハナミズキが明るく活き活きとしています。
完成後、塔婆立ても付けたいとご希望いただいたので、追加で設置させていただきました。換気口にはステンレスのカバーがついています。
背面です。建立年月と建立者の方のお名前を彫刻しています。
今回お客様とは色々なお話をさせていただきました。お仕事で苦労された話や、お子様・ご家族様のことなど色々な内容だったのですが、ご家族や故郷への愛情がとても深い方なんだなということが、お話とお人柄から感じられました。お墓ができるまでは「不安ごとが多い」とおっしゃっていたのですが、完成したことで一区切りとなり、少し安心されたご様子だったことも印象に残っています。お墓は完成しましたが、これからも末永く、お元気でいてほしいというのが私の一番の願いです。このたびは当社にご相談いただきまして、ありがとうございました。