郡山市東山霊園にて、現代的ですっきりと明るい、フラットなデザイン墓石を建立
福島県一円にてお仕事をさせていただいております、お墓のTRY(トライ)です。郡山市東山霊園にて、現代的ですっきりと明るい、フラットなデザイン墓石を建立させていただきました!
郡山市東山霊園 自由区画 北大青19(黒御影石)・王晶石(白御影石)
郡山市営の東山霊園で、お墓を建立させていただきました。もともと墓地をお持ちで、お母様が亡くなりお墓を建てることになったそうです。
東山霊園には、自由区画と規格墓の2種類があります。今回のお客様がお持ちだったのは自由区画でした。展示場でお話を伺うと、あらかじめ設定されているご予算があり、その範囲でお手入れしやすいお墓を作りたいとご希望でした。展示場の近所にお住まいの方でしたので展示品のお墓は色々見てくださっていて、雰囲気としては「現代風のすっきりした形」で、高さを抑えて地震に強いお墓にしたいとのことでした。
こちらは、現地のお写真にはめ込んで分かりやすいようにご提案した図面です。一見違いが分かりにくいですが、二つの図面は土台となる納骨室部分の高さに違いがあり、左は約10cm高く設計しています。わずかな高さの違いですが、使用する石の量が異なるので費用面では違いがあります。横幅がしっかりあるため、高さは低い方でも十分だということになり、棹石の形などの細部を調整して建立工事に入らせていただきました。
基礎工事の様子です。土を漉き取って砕石を入れて転圧、地固めをしてから鉄筋を組み、コンクリートを打ちます。
コンクリートを打ち終わりました。四角い木枠は納骨室の下にあたる場所で、土のまま残します。丸いパイプは水抜きのための穴です。このまま数日養生してから、石の据え付け工事に入ります。
基礎の上に、石の据え付けが始まりました。土台の手前側の石を据えていきます。耐震ボンドをたっぷり使って石と石を接着します。
耐震ボンドと併用し、L字の耐震金具も使ってしっかり固定します。こうすることで、地震の揺れによる石と石のズレを防ぎます。
納骨堂(納骨室)の左右の石を据えています。こちらも耐震ボンドでしっかり接着します。当社では、「乾式工法」という方法でお墓を施工しています。ご遺骨を納めるスペース両脇のこの部分に砂利を入れたり土を入れたりすると、湿気がこもって石が水を吸っている状態になってしまい、納骨室内にも湿気が溜まってしまいます。この部分にあえて何も入れずに仕上げることで、強度も高く石にとっても長持ちする環境を作ることができます。また、納骨室から外壁まで貫通する換気口を設けることで外気が循環して、納骨室内を清浄な状態で保つことができます。
棹石を取り付けるところです。ここでもたっぷりの耐震ボンドで据え付けます。
棹石を据えて、塔婆立や三つ穴の花立等も設置しました。郡山ではお参りにお越しになった方々がたくさんのお花を供えられるので、一対のほかに三つ穴の花立てを追加でご用意することも多いです。
完成しました! 白と黒の組み合わせがすっきりと現代的で、明るい印象のお墓に仕上がりました。
棹石は、設計の段階では角の部分が丸い形になっていましたが、加工に入る直前に、「もしできるのであればやってほしい」とご連絡があり、ご希望を受けて二重のアールを付けた加工を入れることになりました。お仕事柄、こうした細部の加工を採り入れたいというお父様からの強いご希望でした。全体にすっきりしていますが、この加工をしたことで立体的で高級感のある仕上がりにもなっています。家紋は棹石の上部と納骨室前壁の二カ所に入れました。棹石の家紋は黒御影石で周りに白を入れ、納骨室前壁は周りに黒を入れて、同じ家紋でも対比があって面白い趣向です。
全面石貼りなので、お掃除もとても楽です。墓誌は、ベンチで座った時に真正面にお名前が見えるように配置、踏み石は「スッキリしたスタイリッシュな形がいいな」と息子様からご希望があり、このデザインをご提案しました。白く見える部分がブラスト加工で滑り止めをした箇所です。
今回使用した石は、黒い石が北大青19という石で、白い部分は王晶石という白御影石です。北大青は、一般的には濃いグレーのような色合いの石として知られていますが、今回使用したものは一般的なものより若干黒味の強い、色合いの濃いタイプになります。そのため、こうしたブラスト加工もより映えてきれいです。
ご納骨と魂入れの法要もお手伝いさせていただきました。お天気にも恵まれて、無事に終わりました。
お客様は大変喜んでくださり、お墓の完成にご安心いただけました。加工に入る直前にご希望いただいた棹石の仕上がりも気に入っていただけたようです。「明るくてすっきりしていて、いいね~」と皆様から嬉しいご感想もいただきました^^ このたびは、当社にお墓のご相談をいただきまして、ありがとうございました。ご近所様でもありますので、何かお困りの際にはお気軽にお立ち寄りいただければ嬉しいです!
今回のお墓は、参道からも段差なくお墓に入ることができます。東山霊園は区画によっては傾斜しているところもあり、今回も左右で少し傾斜があったのですが、そうした条件下でもできる限り段差が小さくフラットに入れるように設計し、現地での調整も行いました。昔ながらのお墓には、細くて急な階段を登ってお参りするお墓もよく見られますが、近年はお墓のご希望をうかがっていると、「階段はいらない」とバリアフリーのお墓をご希望になる方も多いです。ご高齢のご家族様でも安全にお参りができることは、長い将来を考えた上でも重要なポイントになると思います。