地震でずれたお墓のズレ修理、クリーニング・雑草対策等。郡山市内にて

こんにちは！　福島県一円にてお仕事をさせていただいております、お墓のＴＲＹ（トライ）です。郡山市内にて、地震でずれてしまったお墓の修理、クリーニングや草止め工事等をさせていただきましたので、ご紹介いたします。

 

【郡山市　ズレ修理・草止め・クリーニング・色入れ等】

 

２月の地震でお墓がずれてしまったので、修理してほしいというご相談をいただきました。郡山市内の墓地にあるお墓を確認させていただくと・・・

 

このような状態でした。棹石が回転してずれてしまっています。このままでは危険な状態です。また、お話を詳しく伺うと、他にもお墓についてお困りのことがあるとのことでした。

 

手前にある階段を登って敷地に入る形になっていますが、土間部分は玉砂利の隙間から雑草がたくさん生えているのが分かります。お客様は、お参りのたびにそのお手入れが大変ということで、悩んでおられました。

 

こちらは入り口階段の左右です。目地部分は劣化してしまって切れていました。長い間に溜まった汚れで真っ黒になっているところもありますね。

 

こちらはお墓後方の土台部分です。こちらも隙間の目地はとれてしまっています。また、水垢などの黒ずんだ汚れも見られ、お客様も気になっておられました。

お悩みの内容を伺って、必要な工事それぞれの詳細な内容やお見積りをご提案しました。棹石を直す工事のほか、墓石のクリーニング、雑草対策などの項目ごとに伺い、その中からすぐにご希望されるものを選んでいただきます。最終的に今回は棹石の修理のほか、土間の雑草対策、お墓のクリーニング、彫刻のペイントの入れ直し等をご依頼いただきました。

 

工事開始です。まずは緊急性の高かった棹石のズレを直します。耐震施工で、専用のボンド等を使用してしっかり固定しました。次に、土間部分の草止めのため、草をとって余分な砂利を一旦撤去、コンクリートを打つため必要な分の土を掘り下げています。

 

土を掘り下げた後、砕石を敷いて転圧して固めます。コンクリートを打つ準備が完了しました。

 

コンクリートを丁寧に打っていきます。砂利の下にこうしてコンクリートを打つことで、雑草を防ぐことができます。見えているパイプは水抜き穴で、最後にコンクリートの表面までカットします。コンクリートは砂利を入れるスペース分少しだけ下げていて、雨が降ると水が溜まってしまいますので、排水ができるよう水抜き穴を設けています。

 

コンクリートを隅々まで打ち終わりました。うまく排水できるよう、水抜き穴に向かってわずかに傾斜を取って仕上げています。

 

色が薄くなっていたペイントは入れ直しました。一度古い塗料を取り除いてから、しっかり養生して現地で入れ直し作業を行いました。

 

こちらは土台部分です。ゴツゴツした自然な石肌の仕上げ部分は水垢などの汚れが溜まりやすい部分です。これから高圧洗浄でクリーニングして落としていきます。

 

クリーニング完了です。取れていた目地部分もきれいに充填しました。

 

作業完了です！

正面の彫刻と家紋部分、門柱のお名前部分もペイントを入れ直しました。また、階段の目地もきれいに入れ直し、一旦取り外していた入り口すぐの踏み石を設置し直しました。

 

墓地内はコンクリートを打って、その上に玉砂利を敷いて仕上げました。これで、お参りのたびの草取りの手間もかかりません。墓誌のお名前等も色を入れ直しています。

 

お客様に大変喜んでいただけました！ 毎年お盆前にお掃除にお越しになっていたそうなのですが、夏の暑さはもちろん、最近は体力も落ちてきて本当に草取りなどのお手入れが大変だったそうです。地震でのズレもとても心配されていたので、安心して頂けたと同時に、これからはより気軽にお参りに来ていただけるようになりました。

今回は、お墓のクリーニングや草止め工事をさせていただきました。こうした工事は、お墓を建てられてから20年以上経ってご相談にお越しになる方が多いです。汚れに関してはどうしても普段のお手入れでは取りきれないものもありますし、建てられた当時はあまり気にならかったことも、長い間お参りを続けているとご負担になってくることもあると思います。また、実際にお話を伺うお客様ご自身はあまり気付かれていない方も多いのですが、階段などの一部が割れていたり、目地が取れていたり、細かいところですが安全性が気になるケースもあります。実際に地震が起こったこともあって、現場で確認してご説明すると、「こういう細かいところも補修しておかないといけないね」とおっしゃるお客様も増えてきたように思います。お参りされていてちょっとしたことでもご不安な点がございましたら、一度ご相談をいただければ幸いです。