インド産RYOとアーバングレー、ノルウェー産ブルーパールのお墓。西白河郡中島村地域墓地

こんにちは！　福島県一円にてお仕事をさせていただいております、お墓のＴＲＹ（トライ）です。西白河郡中島村にて、３種の石を使用したスッキリとしたデザイン墓石を建立いたしましたので、ご紹介いたします！

西白河郡中島村地域墓地　新設
インド産ＲＹＯ（黒御影石）＋ノルウェー産ブルーパール、インド産アーバングレー

西白河郡の中島村にて、お墓の新設をさせていただきました。奥様が亡くなられてお墓を建立したいとお考えでしたが、なかなかイメージが具体的にまとまらず、お休みのたびに石材店を見て回っていたそうです。地元にも2,3軒石材店があるそうなのですが、息子さんが郡山にお住まいということもあって郡山でもいくつか見られたそうで、そんな中で当社にもお越しくださいました。

具体的なイメージはまだ決まっていなかったものの、色々と見ていただきながらお話を伺うと、お考えのご予算がありました。そこで、ご予算内で建てられる形の展示品等を見ていただき、「こういったタイプもできますよ」とご提案すると、「今までのお墓のイメージが変わりました！」と喜んでいただけて、見積りをお願いしたいとご依頼いただきました。

その後、中島村の墓地を確認させていただいて、実際の敷地に合わせて設計・お見積りを差し上げました。広い敷地で、周りには昔ながらの和型が多いようでした。

ご提案図①

こちらはご提案したCG図です。当社では、実際お墓を建てる場所の写真に合わせたCG図をお作りしてご提案しています。とても具体的にイメージできるので、お客様にも大変ご好評いただいています。具体的なお墓の様子が分かることで、お客様も色々なご要望を伝えやすいようです。

お客様のご希望は、外柵に高さを付けて柵で囲んでしまうと、敷地横の樹木の落ち葉が入ってきてお掃除が大変になるので、できるだけお掃除がしやすいように周りをすっきりした形にしたいということでした。そこで、フラットに出入りができて、ほうきで掃いたり水を流したりしやすいデザインにしました。

ご提案図②

最終的には、石碑のデザインがスッキリとしたこちらのデザインを元に調整をさせていただくことになりました。また、塔婆立ては当初石碑の後ろに設置するようにしていましたが、墓誌の横に一体化したような形にしています。貼り石の模様の入れ方も色々な方法があって、ブラスト加工で濡れたときでも滑りにくいようにすること、中央の参道部分と色合いを変えるとアクセントになってすっきりして見えることなどをご提案すると、気に入っていただけました。貼り石の模様などの詳細について何度もお打ち合わせを重ねた末、建立をお任せいただくことになりました。

工事の前に、地鎮祭を執り行いました。当社では、お墓を建てる前の大切な儀式として、お客様とご一緒に行っています。

お隣のお墓にも工事のご報告をされていました。無事地鎮祭を終えると、いよいよお墓の工事に入ります。

基礎工事から開始です。根切りをして、30cmほど床堀りを終えました。このあとしっかりと地固めします。

地固めが終わると、木枠と鉄筋を組んでコンクリートを流し込む準備をします。

コンクリートを流し込みます。バイブレーターでコンクリートの中の空気を抜いて、完成後の強度を高めます。

養生期間を置いたら基礎の完成です。奥の四角い箇所は納骨スペースの下にあたる部分です。

納骨堂（納骨室）をくみ上げています。耐震ボンドを使用してしっかり接着します。

角の部分はL字の金具も併用して、地震などで石が開いたりずれたりしないように施工します。L字金具は強度の高いモノコックタイプです。

納骨堂内部です。この上に蓋石を設置するため、ここでも耐震ボンドをたっぷり塗布して準備をしています。

底には清浄な山砂を敷き詰めて仕上げます。左右の穴は、当社で推奨している乾式工法のための換気口です。お墓の外柵まで穴が開いていて、外の空気と循環するようになっています。

完成しました！

黒い部分がインド産ＲＹＯという黒御影石、外柵や納骨堂部分はインド産アーバングレーという石を使用しました。また、外柵の縁、ベンチの座面下、中央踏み石の縁部分に、ノルウェー産のブルーパールという石をワンポイントで配置しています。ブルーパールは陽を浴びるとキラキラ輝くとてもきれいな石で、お客様も展示品をご覧になって「とてもきれいだね！」と気に入っておられました。

石貼り部分です。色々な模様があったのでお客様もとても悩まれて、スタッフとお客様とで何度もお打ち合わせを重ねてこちらに決定しました。お墓の造りそのものはシンプルな形ですが、こだわって考えられたこの石貼りでお客様らしさを感じられると思います。縁石に使用したブルーパールのキラキラした輝きも、より華やかな印象を与えています。

また、今回外柵等にインド産のアーバングレーを選ばれましたが、当初は費用を抑えられる中国産の白御影石も検討されていました。ご一緒に墓地でお墓を見ている時、数十年前に建てられたアーバングレー・中国産白御影石の両方のお墓があり、実際に数十年後の様子を見比べることができたことで、その違いに「長い目で見て、いいものを建てたい」と最終的にはアーバングレーを選ばれました。他の石材店さんではそういった話も聞くことができなかったので、「TRYさんに来てよかった！」とおっしゃっていただけました^^

ご納骨法要も無事に終えられました。お施主様には、「何度も打合せをした時のイメージ通りで、予想以上にいいお墓ができた」とおっしゃっていただけました。いつもきれいなように、寂しくないようにと、お墓のことを真剣に考えておられるご様子からは、亡くなった奥様のことをとても大切に思われていることが伝わり、ご満足いただけるお墓になるよう、精一杯お手伝いさせていただきました。お客様の思いを形にすることで、少しでもお気持ちに寄り添えておりましたら幸いです。このたびは当社に建立をお任せいただき、ありがごうございました。

今回のお客様は、お墓の建立にあたって色々な石材店に話を聞いておられました。大切なご遺骨を末永く納める、大きな費用も掛かるお墓ですから、色々な話を聞いてじっくり比較検討されることは、とても良い方法だと思います。また、ほとんどの方が初めてなので、分からないこともたくさんあると思います。「何から始めたらいいの？」というご質問から、お墓の形や石の種類、施工の方法や強度面など・・・どうぞなんでもお気軽にご相談ください！^^