古くから人々に親しまれてきた「六地蔵尊」の補修・開眼式にお呼ばれしました。

会津二十一地蔵霊場2番札所「六地蔵尊」補修・開眼式

8月7日、会津二十一地蔵霊場、2番札所「六地蔵尊」の補修・開眼式にお呼ばれしました。

 


こちらのお地蔵様は九百三十年前からこの地で多くの人々から親しまれておりましたが、長年の経年劣化により漆や膠(にかわ:昔の接着剤)も剥がれ酷い状態だったようです。修繕するには多くの時間と費用がかかるため、今回は補修という形で木の腐敗やズレを防ぐようお地蔵様の全身を金箔を貼ったそうです。
お地蔵様の高さは約5尺(150㎝)位で台座も含めると大人の大きさほどあります。
身体健康・諸災消除・子育ての霊験があると伝えられております。

 

地蔵尊とは・・・

地蔵菩薩とも呼ばれ、仏教の信仰対象である菩薩の一尊。
古くは、持地、妙憧、無辺心とも呼ばれていた。
左手に如意宝珠を持ち、右手に錫杖を持つか、掌をこちらに向け下へ垂らす与願印の形をしている。
一般的には、お地蔵さん、お地蔵様と呼ばれ、子供の守り神とされる。現世で救われない人々の罪業を滅して成仏させたり、苦悩する人々の身代わりになって救済するという。
親より先に世を去った幼子は、三途の川を渡れず賽の河原で鬼にいじめられ、永遠に石の塔婆作りを続けなければならないとされるが、地蔵尊が仏法や経文を聞かせて成仏させてくれるという。釈迦の入滅後、56億7千万年後に弥勒菩薩が現れるまでの仏が不在となってしまう間に、六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)を輪廻する衆生を救う菩薩とされる。
六道輪廻の考えから六地蔵が生まれ、
・地獄道 → 檀陀地蔵、金剛願地蔵、地蔵(大定智悲地蔵)
・餓鬼道 → 宝珠地蔵、金剛宝地蔵、宝掌(大徳浄地蔵)
・畜生道 → 宝印地蔵、金剛悲地蔵、宝処(大光明地蔵)
・修羅道 → 持地地蔵、金剛幢地蔵、宝印手(清浄無垢地蔵)
・人道   → 除蓋障地蔵、放光王地蔵、持地(大清浄地蔵)
・天道   → 日光地蔵、預天賀地蔵、堅固意(大堅固地蔵)
と称するが、各像の姿はほとんど同じである。

地蔵菩薩と閻魔王は同一であり、この世には地蔵の姿で現れ、人々の行いのすべてを見ていて、死後に裁くとの説もある。


今のご時世だからこそ今回補修後の開眼式は少人数・フェイスマスクなどのウイルス対策の元、
管理されているお寺の住職を始め5人のお坊さんでご祈念してくださいました。
通常、本堂は閉まっており中は良く見えないのですが、
毎年、8月23日には祭礼が行われており、今年は出店などは出ないもののお地蔵様は苦悩する人々の身代わりになり救済してくれると言われております。祭礼時は本堂が開き、中に入り近くでお参りができます。

 

コロナウイルスの影響で遠方の方は難しいですが、
お盆はご先祖様を想いお墓参り、23日にはご家族の健康を願いお地蔵様にお参りしてみるのも良いかもしれませんね。